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ニース・リリーストップ |
-むし歯は、感染症という新しい考え方- 「きちんと歯を磨いているのに、むし歯になってしまった」そんな声を巷でよく耳にします。この言葉は、今の日本が直面しているむし歯予防の壁を端的に表しています。むし歯の主な要因はミュータンス菌(むし歯菌)です。そのミュータンス菌は後天的に感染し、子供たちのむし歯の原因となっていることが明らかになってきています。残念ながら現状では、この事実に対しての正確な理解がえられておらず、十分なケアも行われていません。このことは日本のむし歯がなかなか減らない大きな原因といえます。
実際、町の歯科医院には、治しても治しても次々とむし歯になってしまい治療が終わらない、むし歯の連鎖地獄に陥っているかわいそうな子供が大勢います。その主な原因は、周囲の大人から感染してしまったミュータンス菌にあるのです。 このミュータンス菌は、生まれたての赤ちゃんの口の中には存在しません。母親(周囲の大人)が口移しで ものを食べさせたり、同じスプーンを使用した際などに、だ液を通じて感染し、そのまま棲みついてしまうものなのです(※図1)。母親のミュータンス菌の数が多いと子供のミュータンス菌の数も多く、むし歯になるリスクが2倍以上高いというデータ(※図2)もあり、子供のむし歯を減らすためには、まず母親を含めた周りの大人たちが自分のミュータンス菌を減らす努力を行うことが非常に重要といえます。 感染症対策として多くの人々が成功しているのは、下記の2種類のケアを並行して行う方法です。 日本では、岡山大学において「母親が妊婦の頃からミュータンス菌を減らすための対策を行い、子供のむし歯を減らす」という目的のもと、産婦人科と連携しての妊婦対象ミュータンス菌感染予防についての国内初の実験が進行中です。現在は、三段階に分かれている実験の第一段階、「母親(妊婦)のミュータンス菌の数を減らせるか」についての実験が終了した段階です。実験結果から、キシリトール活用によって母親のミュータンス菌の数を大幅に減らすことができるというデータが得ることができました。 尚このテーマについて、去る6月2日、ミュータンス菌感染予防に成功したフィンランドの歯科専門家と日本におけるミュータンス菌感染予防研究の第一人者を迎えて、「ミュータンス菌感染予防シンポジウム」が開催されました。 「妊娠期から始めるう蝕原性菌の母子伝播予防」
仲井雪絵 歯学博士(岡山大学大学院医歯学総合研究科) 岡山大学での実験のデータをふまえ、妊婦の段階からの子供のためのむし歯予防について 「ミュータンス菌感染予防の基礎知識とキシリトールについて」 カウコ・マキネン(フィンランド トゥルク大学歯学部名誉教授) フィンランドでのキシリトールを用いて成功したミュータンス菌感染予防プログラムについて 「フィンランドの保険制度とミュータンス菌感染予防」 マッティ・ポイリィ歯学博士(フィンランド歯科医師会事務局長) 国全体としてのミュータンス菌感染予防策、むし歯予防策全体について、その具体的プログラム。 「歯科衛生士として母親に何を伝えているか」 タイナ・キヴィロンポロ氏(フィンランドペッロ保健センター歯科衛生士) 歯科衛生士としての、ミュータンス菌感染予防に対する個々の患者への具体的対応について。 プレスセミナー 「母子間のミュータンス菌感染を防ぐ」日本における新たなむし歯予防アプローチの現状について 倉治ななえ(歯学博士 クラジ歯科医院院長) 歯科医院での臨床データをもとに、ミュータンス菌感染予防の具体的な取り組みについて。
シンポジウム登壇者写真
左から、仲井雪絵博士、ポイリィ博士、
キヴィロンポロ歯科衛生士、
マキネン教授
一方、6月4日にはミュータンス菌感染の当事者である一般の親子を対象とした「ミュータンス菌感染予防フォーラム」も開催され、約150人の親子が参加しました。両親向けに、むし歯のでき方からミュータンス菌感染の仕組みについてのわかりやすい講演の後、実際に歯ブラシとキシリトールガムを使っての正しい歯磨き方法やキシリトールガムの噛み方などが実演され、親子でとりくむ、今日からできるミュータンス菌感染予防について具体的な指導をおこないました。また、一緒に参加した子供たち向けには「セサミ・ストリート」のキャラクターによるむし歯予防啓発ショーが行われ、セサミ・ストリートの仲間たちと一緒に、楽しく むし歯予防について勉強しました。その他、会場内には電子顕微鏡を使った、「プラークチェックコーナー」なども設けられ、歯垢中のむし歯菌を実際に目にした参加者は、その怖さを肌で感じ、親子でむし歯予防に取り組む必要性を強く感じたようです。
※仲井先生、倉治先生へご取材の調整も可能ですので、お問い合わせください。 本件に関するお問い合わせ先
日本フィンランドむし歯予防研究会 広報局 潟vラップジャパン 担当 炭田,浜田 TEL:03-3486-6868 FAX:03-3486-7502
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