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第2回 歯科衛生士のための う蝕予防海外研修 in フィンランド(2005/12/5-12)
参加者レポート:歯科衛生士のためのう蝕予防海外研修に参加して
歯科衛生士 渡辺 悦子
キシリトールについては、発売当初に何度か講習会などに参加し、実際に診療所のう蝕予防プログラムの中にも組み込んでいました。ですから今回の参加にあたって最も興味のあったことは、う蝕予防に最も効果的な方法は何か、ということでした。
トゥルク大学での講義は、少し難しく感じることもありましたが、フィンランドという国の「国民をむし歯から守ろう」としている意図を随所に見ることができました。高福祉ゆえ、収入の40%が税金となることから、医療費をできるだけ少なく、という方針になることは当然なのでしょう。最小の経費で最大の効果を出すために、大学が中心となり、データに基づいて計画・実行・結果・結果からのプランを立てる、ということを効率的に行っているのが特徴でした。そして昨年からは、「ホームケアが中心になりました」ということでした。
現在、私たちの診療所では、ホームケアとプロケアの両方を患者さんにお話をしていましたので、疑問を持ちながらお話を聴いていました。研修が進むうちに、フィンランドでは、妊婦に対しては母子感染予防教育が、また小中学生に対しては口腔衛生教育が十分なされた結果、う蝕が減ったために現在はホームケアを重視しているということでした。
日本とは、基本的に違うことにも気づかされました。それは社会的システムの違いによるものです。フィンランドでは保健センターを中心に、国民の歯科検診が充実しており、歯科衛生士の地位も確立され、口腔衛生教育に一貫性がうかがえます。日本では、保健所の規模縮小が進み、開業医に移行しつつあります。日本では国民のお口の健康を一貫して診てゆくシステムや、目的をもった教育がなされていないように感じました。現在は、開業医の歯科医師や歯科衛生士の自主性に委ねられているのです。
フィンランドでは、1975年ごろからう蝕予防に重点をおき、教育活動や、フッ素応用などをしてきました。12歳児のDMFTが2以下に下がらなかったのが、キシリトールを取り入れてからは減少してきて、1.1本にまで下がったそうです。講師の先生が「この国で、キシリトールが耐酸性を持つことを知らない人はいない」とおしゃっていたことが印象的でした。結果として最も効果的な予防法は「むし歯を作らないという教育」なのだと思います。
帰国後、スタッフへの報告会で買ってきたキシリトール製品とサンプルのキシリトールの試食を行い、そのまま待合室に日本とフィンランドの製品を並べてみました。すると、診療を終えた患者さんが口に運び、キシリトールを知っていただくきっかけになりました。やはり「食べていただくのが一番」だと思います。さらに、受付の人や患者さん同士の会話もはずみ、よいコミュニケーションが生まれ、予期せぬおまけもつきました。
研修や見学で実際にその国で学ぶことがこんなにインパクトがあることか、と痛感したとともに、マキネン先生や鈴木先生が本当にいつも変わらず長時間熱心に講義してくださったことに敬服いたしました。また、参加された歯科衛生士がとても熱心で、各診療所でレベルの高い予防をこなしていることを知り、大変励みになりました。情報の交換はもう一つの成果でした。予期せず日本では得られない沢山の収穫を海外研修得ることができ、本当に参加してよかったと思っております。これからの予防にもっと母子感染を強調していこうと思っています。
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